竈将軍(読み)カマドショウグン

デジタル大辞泉 「竈将軍」の意味・読み・例文・類語

かまど‐しょうぐん〔‐シヤウグン〕【×竈将軍】

一家主人。また、自分の家の中だけでいばる主人。
「今日の働きも必竟ひっきゃう申さば―」〈浄・千本桜

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「竈将軍」の意味・読み・例文・類語

かまど‐しょうぐん‥シャウグン【竈将軍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かまど」は家庭の意。家の中で将軍のようにふるまうものの意 )
  2. 家庭の中だけで威張る一家の主人。一家の大将。竈関白。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
    1. [初出の実例]「昔を忘れ、時えて我ままを振舞ば所に憎み立られ、人の付会(つきあひ)絶て、我内の竈将軍(カマドシャウグン)寒ひもあついもしらず暮しぬ」(出典浮世草子本朝二十不孝(1686)三)
  3. ( 転じて ) 横柄(おうへい)権勢をふるう妻をいう。
    1. [初出の実例]「斯(か)かる横行行状(ふるまひ)も〈略〉万事言ふなり次第なれば、所謂世に言ふ竈将軍(カマドシャウグン)女房天下と打任せけるより」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)初)

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