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立体映画 リッタイエイガ

5件 の用語解説(立体映画の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

りったい‐えいが〔‐エイグワ〕【立体映画】

映像が遠近感を伴って見える映画。両眼による視差の原理を応用したもので、観客は特殊な眼鏡を使って視聴する。IMAX 3DXpanDRealDシネマドルビー3Dなどの上映方式がある。3D映画三次元映画

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百科事典マイペディアの解説

立体映画【りったいえいが】

画面が立体的に見える映画。3-D(スリーディー)映画とも。ステレオスコープを映画に適用したもので,偏光フィルタ(眼鏡)を使用する方式が,1952年《ブワナの悪魔》で用いられ,A.ヒッチコック監督《ダイヤルMを廻せ!》(1954年)でも使用されるなど,米国で一時流行した。

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世界大百科事典 第2版の解説

りったいえいが【立体映画 3‐D film】

〈3‐D(スリーデイー)映画〉とも呼ばれる。なお,3‐Dはthree‐dimensional(3次元の)の短縮である。われわれが物を立体として認識するのは,それを左右の目で,少し違った角度からとらえているからであり,その原理に従って人間の両眼の視差と同じ写角で同時撮影した2本のフィルムスクリーンに同時に上映し,そのダブって映っている映像を観客が左右に見分けることで立体感を得るようにしたものである。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

立体映画
りったいえいが

立体映像」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

立体映画
りったいえいが

映像に三次元の奥行感を加え、立体効果をもたせる映画。英語の3 Dimentional Picture(三次元映画)を略して3D(スリーディー)映画ともいう。人間の両目の視差を利用して数十センチメートル離して並べた2台の映画カメラで同一の映像を撮影、その二つの映像を重ねて映写し、観客は赤と青、または両目の偏光角が直角をなす偏光眼鏡をかけて見ることにより立体映像が得られる。研究の起源は映画創生期の1900年ごろにさかのぼるが、映画のトーキー化、色彩化などで、歩みが停滞した。1953年からの3年間に流行し、アメリカで偏光眼鏡によるナチュラルビジョンの『ブワナの悪魔』(1952)、『肉の蝋人形(ろうにんぎょう)』(1953)など29本の劇映画がつくられた。1970年代になって1台のカメラ、映写機、1本のプリントで二つの映像を収容する簡略化した映画カメラと映写アタッチメント(付属品)が開発され、ふたたび成人映画などに流行、アンディ・ウォーホル監修の怪奇映画『悪魔のはらわた』(イタリア、1973年)、時代劇アクション映画『空飛ぶ十字剣』(台湾、1977年)、恐怖映画『13日の金曜日PART3』(アメリカ、1982年)などがつくられた。立体感や臨場感にあふれているが、画像が暗く、粗く、左右画像のダブリや、目が疲れやすいなどの欠点があった。日本では1953年(昭和28)に東宝と松竹が20分ほどの短編を試作したのに始まり、成人映画2本(1970~)に利用された。
 一方、70ミリ・プリント1本を用い、強力な光源をもつ映写機1台で映写する明るい高画質3Dが万国博覧会、科学博覧会で試用され、ジョージ・ルーカス製作、フランシス・コッポラ監督、マイケル・ジャクソン主演の偏光眼鏡式『キャプテンEO』(1986、東京ディズニーランドの特設劇場で1987~1996上映)が画期的成功を収めた。カナダのアイマックス社は、ひとコマ当り3倍の大面積をもつ左右2本の70ミリ・プリントを同時に重ねて映写し、赤外線の信号で開閉する電子シャッター式液晶フィルターを内蔵するヘッド・セットをかけて見るアイマックス独自の3D方式を開発、1978年より実用化して実写記録中編を製作、北アメリカで興行した。
 日本ではジャン・ジャック・アノーJean-Jacques Annaud(1943― )監督の劇映画『愛と勇気の翼』(1995)を1996年(平成8)に大阪の天保山(てんぽうざん)サントリー・シアター、ついで東京アイマックス・シアター(新宿高島屋タイムズスクエア)で公開、大面積3D劇場を常設化した。アメリカでは、ロバート・ゼメキス監督の『ポーラー・エクスプレス』(2004)など3Dアニメーションの進化が、一般映画の3D製作を刺激し、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』(2009)の世界的ヒットにより、2010年にはティム・バートン監督の『アリス・イン・ワンダーランド』など続々とヒット作が生まれた。日本でも清水崇(しみずたかし)(1972― )監督の『戦慄(せんりつ)迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』(2009)などがつくられた。ドイツでは、ウェルナー・ヘルツォークの『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』(2010)、ビム・ベンダースの『Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(2011)などのドキュメンタリーに用いられて芸術的な成果を上げている。こうした3D映画活性化の背景には、さまざまな技術の開発・改良がある。アクティブシャッター型液晶(LCD)レンズを利用するXpanD(エクスパンド)3D方式、円偏光方式を受け継ぐRealD(リアルディー)、色の波長により2種の画像を識別するフィルターを利用したドルビー3Dなどの方式が普及している。またコスト面の解決のために、2Dで撮影した映像を3Dに変換する2D-3D変換も開発された。3D撮影の物理的制約がなく、変換技術の向上も刺激となって、スティーブン・スピルバーグ(『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』2011年)やマーティン・スコセッシ(『ヒューゴの不思議な発明』2011年)らも3Dに挑み、2012年には『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』、『タイタニック』など旧作の3D化も試みられるようになった。
 なお、1987年(昭和62)より日本ビクターが開発したVHDビデオディスクによる3D方式は、テレビに左右の映像を交互に再生し、電子シャッター式液晶フィルターを用いて左右画像のダブリを著しく改良した家庭用3Dである。この原理が、3Dテレビに発展し、2010年(平成22)には3D用モニターが各社から発売され、3D元年とよばれた。[日野康一・出口丈人]
『尾上守夫・羽倉弘之・池内克史著『3次元映像ハンドブック』(2006・朝倉書店) ▽大口孝之著『コンピュータ・グラフィックスの歴史 3DCGというイマジネーション』(2009・フィルムアート社) ▽リサ・フィッツパトリック著、菊池由美・ないとうふみこ訳『The ART of AVATAR――ジェームズ・キャメロン『アバター』の世界』(2009・小学館集英社プロダクション)』

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