日本大百科全書(ニッポニカ) 「スター・ウォーズ」の意味・わかりやすい解説
スター・ウォーズ
すたーうぉーず
Star Wars
アメリカ映画。1977年作品。ジョージ・ルーカスがスター・ウォーズ・シリーズで最初に製作した作品。全6作からなる製作が進んでからは、改めて『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』とクレジットされるようになった。遠い昔の銀河系。ルーク・スカイウォーカーは、ダース・ベイダーらの銀河帝国と、それに対抗するレイア姫、オビ・ワン・ケノービらの反乱同盟軍の戦いに巻き込まれ、帝国のデス・スターに対し、ハン・ソロ、チューバッカとともに攻撃を敢行する。フォースなどのコンセプト、ライトセーバーなどのガジェット、ロボットのR2-D2、C-3PO、ヨーダなどのキャラクター、テーマ音楽、柔道着を思わせる衣装など、ディテールの一つ一つが話題となり、熱狂的なブームを巻き起こした。モーション・コントロール・カメラなどを駆使した特撮によるスペース・オペラを体感させる様子は、のちのSF映画やゲームなどに大きな影響を与えた。
シリーズは、この後、第5編『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』(1980年・アーヴィン・カーシュナーIrvin Kershner(1923―2010)監督)、第6編『スター・ウォーズ ジェダイの復讐(ふくしゅう)』(1983年・リチャード・マーカンドRichard Marquand(1937―1987)監督)の順で製作され、1997年には3作とも最新CG技術を使い修正(『スター・ウォーズ 特別篇』)、その後も技術の進歩に沿って改変が続けられている。また、1999年に、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』がつくられ、第2編『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)、第3編『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)と、すべてジョージ・ルーカス監督で製作され、第6編は2005年に『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』とタイトルも改められた。
[出口丈人]