映写機(読み)エイシャキ(その他表記)projector

翻訳|projector

デジタル大辞泉 「映写機」の意味・読み・例文・類語

えいしゃ‐き【映写機】

映画スライドなどの画像を、光源レンズなどを使ってスクリーンに拡大して映す機械

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精選版 日本国語大辞典 「映写機」の意味・読み・例文・類語

えいしゃ‐き【映写機】

  1. 〘 名詞 〙 映画、幻灯などのフィルムの画像を、光源やレンズを使ってスクリーンに拡大映写する機械。
    1. [初出の実例]「その映写機のフルムから発火して大事になったらどうしよう」(出典:思ひ出(1933)〈太宰治〉一)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「映写機」の意味・わかりやすい解説

映写機
えいしゃき
projector

映画やビデオ映像をスクリーンなどに投影するために用いる装置。映画の最初期では、映写機はカメラと同一のものであった。同時にカメラはネガ・フィルムからポジ・フィルムへの焼付機の役割も果たしていた。

 映画用映写機は光源とシャッター、レンズとフィルム送出装置から構成されている。サイレント無声)映画の時代はカメラ同様、手回しによる映写機も存在したが、トーキー発声映画)になってからは、一定速度でフィルムが送られるモーター駆動になっている。その機構はカメラと同様で、一コマ分のフィルムがレンズ前に送られるとシャッターが開き、フィルム上に記録されている映像が光源からの光によってスクリーンに映写される。そしてシャッターが閉じると新たに一コマ分のフィルムがレンズ前に送り出される。映写機はこの間欠駆動による行為を繰り返しているのである。トーキー用の映写機には、サウンド・ヘッドsound headとよばれる、フィルム上に記録された音声情報を再生するための装置も備えている。

江口 浩]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「映写機」の意味・わかりやすい解説

映写機
えいしゃき
motion-picture projector

撮影したシネフィルムを映写するための機器。フィルムのサイズにより8ミリ映写機,16ミリ映写機,35ミリ映写機,70ミリ映写機などがある。8ミリ映写機はアマチュア用が主であったが,近年ビデオにその座を奪われている。一般的には焦点距離 10~25mmのズーム式映写レンズを備え,低電圧光源を用いている。縁に磁気録音用のコーティングをしてフィルムに録音再生する装置を備えたサウンド映写機もある。標準映写速度は毎秒 18コマ。 16ミリ映写機は教育用が多く,録音再生装置を備え,毎秒 18あるいは 24コマの速度で映写する。 35ミリ映写機,70ミリ映写機は劇場用が中心で,毎秒 24コマの速度で映写し,録音再生装置が組込まれている。

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百科事典マイペディア 「映写機」の意味・わかりやすい解説

映写機【えいしゃき】

映画の上映機具。フィルムを電球,キセノン灯等の光源とレンズの組合せにより拡大して,スクリーン上に映写する装置。これには8mm,16mm,35mm,70mmなど各種映画用があり,フィルムを間欠輸動式で1こまずつ瞬間的に停止させて投影するものが一般的。また映像と同時に音声を再生する装置も映写機の一部で,これには光学方式と磁気方式とがある。→トーキー

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