竜光寺(読み)りゆうこうじ

日本歴史地名大系 「竜光寺」の解説

竜光寺
りゆうこうじ

[現在地名]一宮市千秋町佐野

金剛山と号し、天台宗本尊十一面観世音。もと野田のた(現春日井市)密蔵院末。境内二五二坪。初め本性ほんしよう坊と称する観音堂であったが(寛文覚書)、天和三年(一六八三)知多郡大符おおぶ(現大府市)明光みようこう院の寺号を譲り受け現寺号に改めた(徇行記)。「小治田之真清水」では寛文六年(一六六六)本性坊の再建という。


竜光寺
りゆうこうじ

[現在地名]三間町戸雁

戸雁とがり西部にあり、稲荷山と号し、真言宗御室派。本尊十一面観音。四国八十八ヵ所の四一番札所。

延宝九年(一六八一)の「吉田古記」には

<資料は省略されています>

と記されている。これは四国八十八ヵ所霊場の成立と弘法大師巡錫の伝承を結合したものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の竜光寺の言及

【剣山地】より

…剣山はその東西で信仰の趣が異なる。東側は剣山竜光寺が信仰の中心である。この寺は815年(弘仁6)に弘法大師が四国八十八ヵ所霊場を開いた際に総奥の院として建立したと伝えられる。…

【三間[町]】より

…農業を基幹産業とし,米は〈三間米〉として知られ,ほかに酪農,養豚,養鶏,タマネギ栽培などが行われる。戸雁(とがり)に四国八十八ヵ所41番札所の竜光寺,則(すなわち)に42番札所の仏木(ぶつもく)寺がある。土居中に鎮座する清良(きよよし)神社は,戦国時代末期の当地の土豪で大森城に拠った土居清良をまつる。…

※「竜光寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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