竜海院(読み)りゆうかいいん

日本歴史地名大系 「竜海院」の解説

竜海院
りゆうかいいん

[現在地名]岡崎市明大寺町 西郷中

三島山の南麓に位置する。満珠山と号し、曹洞宗。もと田原長興ちようこう寺末。本尊釈迦如来。通称是字ぜのじ寺という。享禄三年(一五三〇)松平清康の創建で、開山は長興寺四世模外惟俊。天文元年(一五三二)清康は浄土宗から禅宗に転宗し当寺を檀那寺としようとしたが、大樹だいじゆ寺八世宝誉がこれを恨み退院したため、代りに酒井政親を檀那としたので、以後酒井家の菩提寺となった。天文一二年松平広忠は亡父追善のため諸堂を改めて造った。同一五年の寄進状(竜海院年譜)に、

<資料は省略されています>

とある。元亀二年(一五七一)三月晦日に没した広忠の後室真喜(戸田康光女)境内に葬られ、酒井正親も天正四年(一五七六)に没して当寺に葬られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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