(読み)キョウ

デジタル大辞泉 「競」の意味・読み・例文・類語

きょう【競】[漢字項目]

[音]キョウ(キャウ)(慣) ケイ(漢) [訓]きそう せる くらべる
学習漢字]4年
〈キョウ〉
勝敗優劣を争って張り合う。きそう。「競泳競演競技競走競争競艇競歩
値段をせり合う。「競売
ケイに同じ。「競馬競売競輪
[名のり]つよし

くら【競】

[接尾]《「くらべ」の略》動詞の連用形またはそれに促音を伴った形に付いて、競争する意を表す。「押し」「駆けっ

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精選版 日本国語大辞典 「競」の意味・読み・例文・類語

くら【競】

  1. 〘 接尾語 〙 ( 「くらべ(競)」の略 ) 動詞の連用形または、それに促音のついた形に付いて、競争することの意を添える。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「また酒ののみっくらしよふとおもってか」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五)

きそいきそひ【競】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「きそう(競)」の連用形の名詞化 ) 互いに負けまいと張り合うこと。競争。きおい。
    1. [初出の実例]「きそひ これもあらそふ也」(出典:匠材集(1597)四)

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普及版 字通 「競」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 20画

[字音] キョウ(キャウ)・ケイ
[字訓] きそう・すすむ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
(きよう)を並べた形。兄は祝。は祝(はふり)が上に言(祝詞)を捧げる形。もとの形を以ていえば、(きよう)に二兄を加えた形である。〔説文〕三上に「彊語なり」とあり、相争う意とし、また「一に曰く、ふなり」と競逐の意とする。字形よりいえば、二人並んで祝する形。二人並んで神前に舞うことを(巽)といい、(選)という。神事にそのような形式をとることが多かった。

[訓義]
1. きそう、ならぶ。
2. すすむ、おう。
3. 勍と通じ、つよい。亢と通じ、たかい。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕競 キホフ・コハシ・クラブ・イドム・キシロフ・アナガチ・キラフ・ツヨシ・アラソフ・ココロシラフ・ツトム・イソグ

[語系]
競・勍gyang、彊(強)giangは声義近く、(健)gian、剛・亢kang、堅kyen、緊kienも一系の語である。

[熟語]
競艶競勧・競競嬌・競趣・競進・競心競趨・競前・競走競噪・競争・競爽・競馳・競逐競軼・競渡・競発・競歩競奔
[下接語]
競・矜競諠競・誇競・豪競・職競・心競・趨競争競躁競貪競馳競・浮競・奔競・力競

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