デジタル大辞泉
「竹夫人」の意味・読み・例文・類語
ちく‐ふじん【竹夫人】
夏、寝るときに暑さをしのぐために用いる竹のかご。抱いたり足をのせたりする。抱きかご。《季 夏》「天にあらば比翼の籠や―/蕪村」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
ちく‐ふじん【竹夫人・竹婦人】
- 〘 名詞 〙 夏、寝る時夜具の中に入れて抱いたり足をもたせかけたりして涼をとる竹製のかご。抱きかご。竹婦。竹奴。そいねかご。《 季語・夏 》
- [初出の実例]「老たれば杖はなうてはかなうまいぞ。〈略〉其外によりかかるの竹夫人はなくともぞ」(出典:四河入海(17C前)一三)
- [その他の文献]〔
余叢考‐竹夫人湯婆子〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
竹夫人 (ちくふじん)
zhú fū rén
昔,中国で夏寝るときに涼を取るために,抱いたり手足をもたせたりする,1mから等身大の円柱形の竹製の籠。丸のままの竹筒に通風の穴をあけたものも用いた。〈竹几(ちくき)〉〈竹姫〉〈竹奴〉〈青奴〉などともいう。唐代は〈竹夾膝(ちくきようしつ)〉と呼び,宋代に至って俗に〈竹夫人〉と呼んだ。冬の湯たんぽの〈湯婆子〉(湯の女房の意)と同巧の命名法である。日本にもかつて伝えられ,俳諧の季語にもなった。
執筆者:鈴木 健之
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
Sponserd by 
竹夫人【ちくふじん】
暑中,涼をとるために抱いて寝る円筒状の籠(かご)をいう。長さは150cm程度で,本来は竹編みだがトウなども使用。抱籠,添寝籠とも。中国では古くから用いられ,宋代に俗に〈竹夫人〉と呼ばれた。日本にも伝来し,俳諧の季語にもなっている。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
Sponserd by 