デジタル大辞泉 「竽」の意味・読み・例文・類語 う【×竽】 奈良時代に中国から伝来した竹製の管楽器。大型の笙しょうで、音が笙より1オクターブ低く、雅楽に用いられたが、平安中期にすたれた。竽の笛。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「竽」の意味・読み・例文・類語 う【竽】 〘 名詞 〙 上代に中国から伝わり平安中期にすたれた竹製の管楽器。笙の大型のもので笙より一オクターブ低い。古くは三六管、のち一九管、または一七管。竽の笛。竽〈正倉院蔵〉[初出の実例]「讒舌音声竽尚濫、厚顔脂粉鏡知レ」(出典:菅家文草(900頃)二・余近叙詩情怨一篇、呈菅十一著作郎)[その他の文献]〔説文〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「竽」の意味・わかりやすい解説 竽うyu 笙 (しょう) 属の大型低音楽器。フリー・リードをもつ気鳴楽器としては最古のもので,笙とともに,古く東南アジアに発生した原型楽器が古代中国で発達完成したものと考えられ,中国では紀元前から文献に現れている。管の数は最高 36管まで,時代によっていろいろであったが,正倉院に保存されている天平時代の3個の 竽は,形態,構造,管数,音高の順序などすべての点で笙とまったく同じであり,ピッチは笙より1オクターブ低くなっている。中国では前漢以来広く雅楽で用いられた記録があり,日本の 竽は奈良時代に唐楽の楽器として笙とともに伝来したものと思われるが,平安時代中期の楽制の整理の段階ではすでに低音が好まれず淘汰されていたと考えられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by