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第1次集団 だいいちじしゅうだんprimary group

翻訳|primary group

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

第1次集団
だいいちじしゅうだん
primary group

1次的集団。家族,仲間集団遊戯集団など比較的小規模で,成員の間に直接的な接触 (対面接触) がもたれている集団。このような集団においては,成員相互間に愛着的な結びつき,一体感が生じ,協力が保たれる。 C. H.クーリーはこの種の集団が,人間のパーソナリティ社会性,本源的理想を形成するうえで原型としての働きをもっていることを強調した。現代大衆社会の状況のなかでは第1次集団の無力化が問題となり,その再発見が望まれている。

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百科事典マイペディアの解説

第1次集団【だいいちじしゅうだん】

クーリーの創出した集団概念。第2次集団と対。親密な顔と顔とをつきあわせた結びつき,その結果としての集団成員間に存在する連帯感と一体感などを特徴とする集団。社会に,その多様性を超えた共通の人間性と第1次的理想が見られるのは,この第1次集団が普遍的であるからだとされる。
→関連項目インフォーマル・グループ社会学集団小集団

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世界大百科事典内の第1次集団の言及

【家族社会学】より

…1930年代になるとアメリカで,家族内部の人間関係の社会心理的研究が活発になってきた。E.W.バージェスやH.J.ロックがその共著《家族――制度から友愛へ》(1945)で示した家父長制家族から近代家族への変化の指摘や,C.H.クーリーが強調した個人が社会性を形成していくうえで基礎的意義をもつとして重視した第1次集団など,配偶者選択,夫婦関係,親子関係,家族における人格形成などの研究がなされた。第2次大戦後になると,心理学や精神分析学,人類学など他の学問分野の実績が導入され,また,大規模な調査研究がなされ,特定文化圏を超えた妥当性と,家族の内面構造や機能の分析研究が活発になった。…

【クーリー】より

…1894年ミシガン大学を卒業して,そこで博士号を取得し,没年まで母校に奉職した。社会学の領域での彼の功績は〈第1次集団primary group〉という概念を提出したことである。また社会心理学では自我の発生やコミュニケーションについて先駆的な理論づくりを試みた。…

【集団】より

…ある目標をもち,それを達成するために相互に活動しあい,共属していると感じている複数の人々の結合を集団あるいは社会集団という。ビジネスや教育のための集団のように,目標が明確に限定されている場合もあるし,友人の集団のようにいっしょにいること自体が暗黙の目標になるという場合もある。人々の相互作用が定期に組織的に行われる場合もあるし,そうでない場合もある。共属の感情が強くて一体感や〈われわれ意識〉(we‐feeling,成員が自覚的に集団それ自体を一つの主体として意識するところに生ずる共通の感覚)をもつ集団もあるし,それが弱い集団もある。…

※「第1次集団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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