日本歴史地名大系 「等妙寺」の解説 等妙寺とうみようじ 愛媛県:北宇和郡広見町芝村等妙寺[現在地名]広見町芝芝(しば)の南部の谷あいの山手にある。奈良山と号し、天台宗。本尊如意輪観音。「宇和旧記」によると開基は元応二年(一三二〇)、開山は淡路国出身の理玉。西園寺宣房の庇護を得て、元徳二年(一三三〇)には一二坊まで造成したという。同書には一二坊のほかに、山上に山王二一社、山下に十禅師権現・弁才天・不動堂があり、末寺七二ヵ寺があるとしている。理玉は元弘元年(一三三一)八月上洛し、後醍醐天皇から勅願寺と定められ、関東の宝戒(ほうかい)寺、加賀の薬師(やくし)寺、肥後の鎮興(ちんご)寺とともに天下四個寺(四戒場)の一つとなり、京都東山の法勝(ひがしやまのほつしよう)寺の法系の下に置かれた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by