精選版 日本国語大辞典 「等第」の意味・読み・例文・類語
とう‐だい【等第】
- 〘 名詞 〙
- ① 等級。功績を大功・中功・小功に等級づける類。
- [初出の実例]「又壬申年功臣、随二功等第一亦賜二食封一」(出典:続日本紀‐大宝元年(701)七月壬辰)
- ② ( 「九等考第(くとうのこうだい)」の略 ) 令制で、官人の考課(勤務評定)の九段階評価のこと。上々・上中・上下・中上・中々・中下・下上・下中・下々の九種。
- [初出の実例]「議二其優劣一。定二九等第一」(出典:令義解(718)考課)
- ③ 平安時代、蔵人や女官などの上日数(勤務日数)を算定して等級づけること。夏(六月)・冬(一二月)に行なう。また、その上日数を確定した文書(等第文・等第勘文)や等級に応じて給される祿のこと。令制の季祿の変形縮小したもの。
- [初出の実例]「二省進二補任帳外記蔵人所、蔵人所給出納等第一」(出典:西宮記(969頃)四)