六訂版 家庭医学大全科 「筋肉の病気〈総論〉」の解説
筋肉の病気〈総論〉
(運動器系の病気(外傷を含む))
筋疾患は筋力低下を主症状とし、神経筋接合部(
筋疾患は、遺伝性疾患と後天性疾患に分けられます。前者には筋ジストロフィー、先天性ミオパチー、
症状は筋力低下、
血液検査では、筋線維からの
筋電図では、神経筋接合部の疾患を疑う場合は反復刺激誘発筋電図を、神経原性疾患(筋を支配する神経系に原因がある病気)と筋原性疾患(骨格筋そのものに原因がある筋肉の病気)の鑑別には針筋電図で筋原性変化の有無を確認します。
筋生検では、凍結標本から組織化学的染色を行い、免疫染色やDNA・RNA解析を行います。各筋疾患に特異的な筋病理所見を確認して確定診断を行います。近年、遺伝子や欠損蛋白の研究がめざましく進歩し、一部の疾患で確定診断が可能となってきています。
治療については、重症筋無力症には
藤井正司
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報