ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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筋肉を障害する原因不明の炎症性疾患です。7歳前後の小児から老人まですべての年齢にみられ、いろいろなタイプがあります。筋炎とともに皮膚の症状がみられる場合は
原因不明ですが、自分の身体に対する抗体が現れてきて、不都合な症状を引き起こしてくる自己免疫性疾患に伴って起こることがあります。
発熱や全身の
合併症として、全身の血管に炎症が起こったり、呼吸不全に陥りやすい
血液検査で筋肉由来の酵素(CK、LDH、AST、アルドラーゼ)の値の上昇がみられます。障害を受けた筋肉に針を刺して検査する筋電図と、筋肉の一部を切開して筋肉を取り、顕微鏡で調べる筋生検が、診断のために必要な検査です。
副腎皮質ステロイド薬の内服が有効です。効果がみられない場合や重い場合、合併症がある場合は、パルス療法といわれるステロイド薬の集中大量点滴投与を行います。
筋肉だけにとどまらない病気なので、全身的なチェックを十分に受けてください。病気や薬に対する理解が必要なので、医師との十分な連携をとるようにします。
平松 公三郎
発熱、関節炎(関節が赤くはれ、痛い)、筋痛とともに筋力低下が数カ月の間に進行します。皮膚症状が合併すると皮膚筋炎(コラム)と呼ばれますが、本質的には同じ病気と考えます。
血清CK(クレアチンキナーゼ)値の上昇と、筋生検(組織の一部を採取して調べる検査)での筋細胞の
膠原病の一種ですから、副腎皮質ステロイド薬の投与が効果的です。発病後6カ月以内に治療を開始することが大切とされています。ステロイド薬の効果が思わしくない症例では、免疫グロブリン大量静注療法が有効だという報告もあります。
筋痛がある間は安静にしているべきですが、筋痛がなくなったら積極的にリハビリテーションを行うことが大切です。
中年以降の多発性筋炎の半分近くが、悪性
多発性筋炎は、骨格筋に原因不明の炎症が生じ、主として
多発性筋炎は、筋疾患と全身性自己免疫疾患の2つの側面があります。ほかの自己免疫疾患や悪性腫瘍を合併することが少なくありません。40~60歳の女性に多く発症します。
病因は不明です。筋肉を中心に自己免疫反応(何らかの原因で自分の筋肉に自己抗体を作り、自分の筋細胞を破壊する反応)が生じて発症するとの考えが有力です。
初発症状として、数週から数カ月にわたって亜急性に進行する下肢近位筋(体の中心に近い筋肉)の筋力低下が多くみられ、歩行や階段昇降に困難を生じます。座位から立ち上がることが困難になってくることも少なくありません。
上肢近位筋が侵されると高いところの物がとれなくなり、
さらに皮膚に何らかの症状(
呼吸器病変として間質性肺炎(かんしつせいはいえん)や呼吸筋筋力低下による低換気を認めます。心筋炎から不整脈や心不全となり、重要な死因のひとつとなっています。
血液検査では、骨格筋特異的酵素であるクレアチンキナーゼ、アルドラーゼや血清ミオグロビン値が上昇します。抗核抗体の検査では、本疾患に特異的な抗Jo1抗体について調べます。筋電図では筋原性変化をみます。筋生検では筋内膜や血管周囲に炎症性細胞浸潤を認めます。
以上から、筋炎の存在と皮疹を検討して診断をします。鑑別診断としては進行性筋ジストロフィー症が重要です。
治療の開始が早いほど治療効果が期待できます。薬物療法としては、ステロイド薬、免疫抑制薬、
急性期には安静と保温が必要です。回復期になれば軽いストレッチからリハビリテーションを開始し、慢性期には関節
多くの場合で機能障害の改善がみられ、社会生活をあまり不自由なく送ることができるようになります。しかし、一部は長期間にわたり高度な機能障害が残り、徐々に進行します。
内科あるいは皮膚科を受診してください。
藤井 正司
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
…このような痙性四肢麻痺はまた大脳の広範な病変によっても生ずるが,そのような場合には,単に運動麻痺のみでなく,知能や意識の障害,視覚・聴覚の障害,痙攣(けいれん)発作などを伴うのが普通である。多発性筋炎や進行性筋ジストロフィー症のような全身を侵す筋肉疾患,ギラン=バレー症候群のような多発性根神経炎,運動ニューロン疾患などでは,弛緩性の四肢麻痺を呈することが多い。これらの疾患,とくに後2者においては,顔面筋やその他の脳神経系の運動麻痺をきたすことも少なくない。…
…多発性筋炎のうち,著しい皮膚症状の伴うものをいう。顔とくに目の周囲や髪の生え際,手指,ひじ,ひざなどに淡紫色の特有の紅斑が現れるのが特徴で,浮腫や筋力低下などの筋肉症状を伴う。…
※「多発性筋炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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