俳句団体。1896年(明治29)2月、大野洒竹(しゃちく)、笹川臨風(ささかわりんぷう)、佐々醒雪(さっさせいせつ)、田岡嶺雲(たおかれいうん)ら東京帝国大学関係者が主となり、第1回会合を開いてその作品を『帝国文学』に発表したので、帝国文学派ともよばれた。のちに大谷繞石(じょうせき)、藤井紫影(しえい)、沼波瓊音(ぬなみけいおん)らも加わったが、日本派、秋声会に比べて作句面は振るわず、古俳句・古俳書研究で学界に寄与するところ多く、10周年記念講演会の草稿を集めて『俳諧(はいかい)講演集』(1905)を刊行した。その後活動にはとくにみるべきものはなく、大正初め自然解消した。
[村山古郷]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...