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簡約日本語 かんやくにほんご

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

簡約日本語
かんやくにほんご

外国人の日本語学習を容易にするために語彙 (ごい) 数を制限し文法を簡単にして作った人工的な日本語。 1988年に新聞に報道され話題になった。国立国語研究所の野元菊雄所長 (1988年当時) が中心となり開発を進めている。学習目標を段階的に設定し,段階を追うごとに人工言語から自然言語に近づけていく。それぞれの段階が自律的な体系を持つことから,限界はありながらもそれだけで実用的な用が足せるとする。たとえば第1段階では,(1) 語尾は「です」「ます」に統一し,(2) 動詞は連用形だけに限定し,(3) 語彙は 1000語に制限する。そのため「旅人」は「旅行をします人」,「吹けば吹くほど」は「吹きますと吹きますほど」,「脱がせる」は「脱ぎさせます」,「あきらめた」は「やめませんとなりませんでした」のようになる。簡約日本語には賛否両論があるが,総じて否定的な反応の方が多い。その多くは母語話者がけっして用いないような不自然な日本語を外国人に教えることに対する批判である。人工的な日本語をまず教え,段階的な修正を経て自然な日本語に近づけていくという手法がむしろ学習者に余分な負荷を与えるものであるという教授法上の批判もある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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