デジタル大辞泉
「米穀通帳」の意味・読み・例文・類語
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べいこく‐つうちょう‥ツウチャウ【米穀通帳】
- 〘 名詞 〙 第二次世界大戦中および戦後において政府が米の消費を統制するため、各世帯に配布した米の小売通帳。昭和五七年(一九八二)廃止。
- [初出の実例]「橋の下の人々で、米穀通帳を持ってるのは、道路局人夫の鈴木一家だけで」(出典:自由学校(1950)〈獅子文六〉都会の谷間)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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米穀通帳
べいこくつうちょう
米穀配給制度の台帳として、各世帯に交付された通帳。第二次世界大戦中の米穀不足から、日本では米穀の生産、流通を政府が管理することになり、1941年(昭和16)まず六大都市の各世帯に米穀通帳の交付を始めた。この制度は、翌年施行の食糧管理法によって全国的に実施された。当時の配給量は1人1日2合3勺(約330グラム)。しかし終戦前後には量も減り、しかも遅配続きであった。1951年(昭和26)ごろからは米穀事情も好転し、食糧管理制度も緩められ、米穀通帳の存在意義もしだいに薄れ、身分証明書がわりに使用されるにすぎなくなった。81年6月に公布された改正食糧管理法(82年1月施行)により、82年に米穀通帳制度は廃止された。
[梶 龍雄]
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米穀通帳【べいこくつうちょう】
配給米を購入するのに必要な通帳。1941年4月米穀配給制度の実施とともに設けられた。翌年食糧管理法で規定されたが,その後の食糧事情緩和により,1982年の同法改正で廃止。
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