粒粒辛苦(読み)リュウリュウシンク

デジタル大辞泉 「粒粒辛苦」の意味・読み・例文・類語

りゅうりゅう‐しんく〔リフリフ‐〕【粒粒辛苦】

[名](スル)穀物の一粒一粒は農民辛苦結晶であるということ。米を作る農民の苦労をいう。転じて、物事を成し遂げるために、こつこつと苦労を重ね努力を積むこと。「粒粒辛苦したすえに学者となる」

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精選版 日本国語大辞典 「粒粒辛苦」の意味・読み・例文・類語

りゅうりゅう‐しんくリフリフ‥【粒粒辛苦】

  1. 〘 名詞 〙 一粒一粒が辛苦の結晶であるということ。米を作る農民の苦労をいう。転じて、こつこつと苦労を積むこと。物事を成就するためにじみな努力を続けること。
    1. [初出の実例]「耕作する百姓の粒々辛苦(リウリウシンク)より出たる米にて」(出典仮名草子智恵鑑(1660)七)

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四字熟語を知る辞典 「粒粒辛苦」の解説

粒粒辛苦

こつこつと苦労や努力を積み重ねること。

[活用] ―する。

[使用例] 永い間かかって築きあげた家屋の群が一瞬にしてこぼたれ、粒粒辛苦のたまものである田園は再び荒野原と化していた[武田泰淳流砂|1952]

[使用例] ド、ド、のどん底から粒々辛苦、お尻の穴がはじけそうなくらい働いて働いて働きまくり[開高健*大震災来たりなば|1979]

[解説] 元来は、穀物の実の一粒一粒が辛苦の結晶であるということから、米を作る農民の苦労をいった語。「辛苦」は辛く苦しいこと、骨折り

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