デジタル大辞泉 「粗切り」の意味・読み・例文・類語 あら‐ぎり【粗切り/荒切り】 1 粗く大ざっぱに切ること。また、切ったもの。2 戦陣で、先頭の兵士が敵を切りたてながら進むこと。「いでいで武蔵―せん、跡をばこなせ若武者ども」〈幸若・高館〉3 粗く刻んだタバコ。特に、安永(1772~1781)ごろにはやった国分こくぶタバコを五分切りにした上等品。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「粗切り」の意味・読み・例文・類語 あら‐ぎり【粗切・荒切】 〘 名詞 〙① ( ━する ) 粗く切ること。大ざっぱに大ぶりに切ること。また、そのもの。〔日葡辞書(1603‐04)〕② ( ━する ) ( 比喩的に ) 戦陣で、最初に敵陣にとびこんで突進して行くこと。[初出の実例]「いでいでむさしあらきりせむ。跡をばこなせ若武者共」(出典:幸若・高たち(室町末‐近世初))③ 江戸時代、小判や分金、分銀などの製作段階で、規定の幅に鋳造された地金を適当の長さに切断すること。④ 粗く刻んだタバコ。特に、国分煙草などを五分切りにした上等品。[初出の実例]「あら切は一と夜さ切(ぎり)のはれに買」(出典:雑俳・柳多留‐二(1767)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例