粟津温泉(読み)アワヅオンセン

日本大百科全書(ニッポニカ) 「粟津温泉」の意味・わかりやすい解説

粟津温泉
あわづおんせん

石川県小松市にある温泉。加賀温泉郷の一つ。北陸最古の温泉で白山(はくさん)を開いた泰澄(たいちょう)の発見という。山に囲まれた閑静な温泉で、唐破風(からはふ)御殿造の玄関や優雅な庭園をもつ懐古調の旅館と、近代的なホテルとが並立する。泉質は硫酸塩泉。8月下旬には「おっしょべまつり」があり、女中お末と下男竹松の恋物語が主題の『おっしょべ節』とその踊り、「おっしょべ太鼓」が有名。JR北陸本線粟津駅からバス10分。

[矢ヶ崎孝雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「粟津温泉」の意味・わかりやすい解説

粟津温泉
あわづおんせん

石川県南西部,小松市の中央部にある温泉。奈良時代に泰澄法師の発見と伝えられ,古くは地元住民の湯治場であった。加賀温泉郷の1つ。泉質は硫酸塩泉。泉温は 40~60℃で,湯量は少い。温泉街は総湯を中心に旅館が並び,曲打ちの「いで湯太鼓」は粟津の名物

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android