朝日日本歴史人物事典 「糠手姫皇女」の解説
糠手姫皇女
生年:生年不詳
7世紀半ばの皇女。父は敏達天皇,母は伊勢大鹿首小熊の娘で采女となった夫人【G7EDF名子/うなこ】。別名宝王,糠代比売王,田村王,田村皇女とも。異母兄押坂彦人大兄皇子の妻となり,推古1(593)年に田村皇子(舒明天皇)を,また中津王,多良王を生む。天智天皇の祖母に当たり,島皇祖母命と尊称された。かなりの長寿であったと思われる。舒明天皇陵内押坂墓(桜井市忍坂)に葬られた。田村の名は現奈良市尼辻町に当たる土地の名にちなんだもの。
(児島恭子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報