ネコ1世(読み)ネコいっせい(その他表記)Necho I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネコ1世」の意味・わかりやすい解説

ネコ1世
ネコいっせい
Necho I

古代エジプト第 26王朝 (前 664~525) 初代の王。前 672~664年頃活躍。第 24王朝のリビア系王族の子孫と考えられる。前 671年アッシリアエサルハッドンが,下エジプトをクシュ王国タハルカから奪取したとき,サイス総督に任命された。タハルカの反撃にあい,一時避難したが,前 667年エサルハッドンの子アッシュールバニパルがこれを撃退,ネコはエジプトにおける首席総督に選ばれ,第 26王朝を創始した。その後再度クシュ王国の侵略を受け,アッシュールバニパルが再びこれを撃退したが,ネコは一時アッシリアの首都ニネベに反逆のかどで送られた。赦免とともにサイスの総督に就任。息子プサムティク1世が跡を継ぎ,アッシリアの内乱に乗じて,アッシリアのエジプト駐屯軍を破り,全エジプトを支配した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む