(読み)ゲン

精選版 日本国語大辞典 「絃」の意味・読み・例文・類語

げん【絃】

  1. 〘 名詞 〙
  2. げん(弦)
    1. [初出の実例]「凡楽器絃料糸。和琴一面。琴一面。箏一面。琵琶一面。阮咸一面。箜篌一面。篌一面。新羅琴一面」(出典延喜式(927)二一)
    2. [その他の文献]〔列子‐湯問〕
  3. 糸をはった楽器。弦楽器。弦。
    1. [初出の実例]「管を吹き絃を弾き、鼓を打ち、功を歌ひ、徳を舞ふ」(出典:栄花物語(1028‐92頃)音楽)
    2. [その他の文献]〔漢書‐地理志下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「絃」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 11画

(異体字)弦
8画

[字音] ゲン
[字訓] なわ・いと

[字形] 形声
声符は玄(げん)。〔広雅、釈器〕に「索(なは)なり」という。強く糸を張った状態のものをいい、弓には弦という。通用の字である。

[訓義]
1. なわ。
2. いと、強くはったいと。
3. 絃楽器。

[古辞書の訓]
名義抄〕絃 コトヲ・ユミヅル 〔字鏡集〕絃 マツハル・ヲホシ・コトヒク・ナガシ・ヲトシ・ヲツク・ユミヅル・カイマトフ・コトノヲ・マダラカナリ・ツル語彙は弦字条参照。

[熟語]
絃歌・絃外絃管絃索・絃子絃矢絃詞絃誦・絃心絃軫絃吹絃桐
[下接語]
哀絃・按絃・夏絃・雅絃・寒絃・緩絃・危絃・揮絃・宮絃・凝絃・琴絃・五絃・高絃・細絃・糸絃・瑟絃・朱絃・小絃・絶絃・素絃・箏絃・大絃・弾絃・調絃・繁絃・風絃・変絃・無絃・鳴絃・夜絃・幽絃・離絃

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