経宗(読み)キョウシュウ

デジタル大辞泉 「経宗」の意味・読み・例文・類語

きょう‐しゅう〔キヤウ‐〕【経宗】

経典に説かれる教えの趣旨
経典を基礎として成り立っている宗派華厳けごんによる華厳宗法華ほけによる天台宗大日経による真言宗浄土三部経による浄土宗など。→論宗
特に、法華経を強調する日蓮宗のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「経宗」の意味・読み・例文・類語

きょう‐しゅうキャウ‥【経宗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。経に説かれた教えの趣旨。
  3. 仏教の経・律・論の三蔵の中で、経によって立てた宗旨。天台宗、真言宗、華厳宗、浄土宗、日蓮宗の類。
    1. [初出の実例]「天台独斥論宗、特立経宗」(出典:叡山大師伝(825頃か))
  4. 特に日蓮宗のこと。
    1. [初出の実例]「経宗(キャウシウ)の家へ来て、念仏申して叩き鉦、ぐゎんぐゎと何じゃぞいの」(出典:浄瑠璃道成寺現在蛇鱗(1742)二)

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