練り酒(読み)ねりざけ

精選版 日本国語大辞典 「練り酒」の意味・読み・例文・類語

ねり‐ざけ【練酒・煉酒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 白酒一種で、濃く粘り気のある酒。蒸した糯米(もちごめ)を酒とかきまぜ、石臼でひいて漉(こ)したもの。その色が練絹のようだというのでこの名がつけられ、博多練酒は特に有名であった。練貫(ねりぬきざけ)。練貫。ねり。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「鏡にしむかふしらがにをどろきて 樽のねり酒にほひめづらし〈宗朋〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)一)
  3. 玉子酒のこと。〔料理物語(1643)〕

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飲み物がわかる辞典 「練り酒」の解説

ねりざけ【練り酒/煉り酒】


蒸した米を発酵させ、臼でひき絹布でこしてつくった酒。甘酸っぱく、なめらかでとろみがある。室町時代日記などに記録があり、筑前(現福岡県北西部)博多産が有名だった。◇貝原益軒筑前国続風土記』(1703年)では「博多練酒」の項に「其色練絹の如く成故に練酒と称す」とある。「練貫(ねりぬき)」ともいう。

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