縄手（読み）ナワテ

デジタル大辞泉

なわ‐て〔なは‐〕【縄手／^×畷】

１ 田の間の道。あぜ道。なわて道。
２ まっすぐな長い道。
３ 縄の筋。なわ。
「いかりおろす舟の―は細くとも命の限り絶えじとぞ思ふ」〈続後拾遺・恋三〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

なわ‐てなは‥【縄手・畷】

1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
   1. ① 縄のすじ。手であつかう縄。
      1. [初出の実例]「いかりおろす舟の縄手は細くとも命のかぎり絶じとぞ思ふ〈素性〉」(出典：続後拾遺和歌集（1326）恋三・八五二)
   2. ② 田のあいだの道。あぜ道。たんぼ道。なわて道。〔十巻本和名抄（934頃）〕
   3. ③ 長く続くまっすぐな道。〔元和本下学集（1617）〕
2. [ 2 ] ( 縄手 ) 京都市東山区、鴨川の東を南北に通じる大和大路通のうち、三条と四条の間の通称。四条付近は近世以来、祇園新地の外六町のうちで、茶屋や置屋が集まっていた。今も歓楽地となっている。

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

縄手
なわて

大阪府東大阪市南東部，生駒山地西麓の地区。山麓には古墳が多く，特に瓢箪山古墳は稲荷神社とともに有名。近畿日本鉄道奈良線が通り，沿線は宅地開発が著しい。工具，理髪用器具や電気機械器具などの中小規模の工場が点在。

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