織部流(読み)オリベリュウ

デジタル大辞泉 「織部流」の意味・読み・例文・類語

おりべ‐りゅう〔‐リウ〕【織部流】

茶道流派の一。流祖千利休高弟古田織部茶風は力強く、武人に好まれた。

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精選版 日本国語大辞典 「織部流」の意味・読み・例文・類語

おりべ‐りゅう‥リウ【織部流】

  1. 〘 名詞 〙 茶道の流派の一つ。千利休の高弟、古田織部を祖とするもの。茶風は武家好みで力強い。
    1. [初出の実例]「滝の糸を床のかけ物表具にはもみぢのにしき織部流(オリヘリウ)かも」(出典狂歌・雅筵酔狂集(1731)秋)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「織部流」の意味・わかりやすい解説

織部流
おりべりゅう

千利休(せんのりきゅう)の高弟古田織部を流祖とする茶道の流派の一つ。利休の跡を受けて茶道界随一の大宗匠となり、徳川2代将軍秀忠(ひでただ)の茶道役に上った織部は、門弟として小堀遠州、永井信斎、佐久間将監(しょうげん)、清水道閑、舟越伊予守(いよのかみ)などの多くを輩出したが、徳川軍への謀反という罪状で自刃し、利休と同じ運命をたどったために、その門流を正しく伝えることができなかった。しかし豊後(ぶんご)(大分県)岡城中川藩(竹田市)の家老職を継承してきた古田家は、14世宗閑(そうかん)の代に明治維新を迎えたため、東京に出て流儀の立て直しを図った。現在は大分県を中心に九州地方で存続している。

[筒井紘一]

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旺文社日本史事典 三訂版 「織部流」の解説

織部流
おりべりゅう

安土桃山時代,古田織部の始めた茶道の一流派
明るく形式ばらず,桃山精神を反映した茶道。

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