千利休(せんのりきゅう)の高弟古田織部を流祖とする茶道の流派の一つ。利休の跡を受けて茶道界随一の大宗匠となり、徳川2代将軍秀忠(ひでただ)の茶道役に上った織部は、門弟として小堀遠州、永井信斎、佐久間将監(しょうげん)、清水道閑、舟越伊予守(いよのかみ)などの多くを輩出したが、徳川軍への謀反という罪状で自刃し、利休と同じ運命をたどったために、その門流を正しく伝えることができなかった。しかし豊後(ぶんご)(大分県)岡城中川藩(竹田市)の家老職を継承してきた古田家は、14世宗閑(そうかん)の代に明治維新を迎えたため、東京に出て流儀の立て直しを図った。現在は大分県を中心に九州地方で存続している。
[筒井紘一]
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