デジタル大辞泉 「羊飼いの礼拝」の意味・読み・例文・類語 ひつじかいのれいはい〔ひつじかひのレイハイ〕【羊飼いの礼拝】 《原題、〈イタリア〉Adorazione dei pastori》ジョルジョーネの絵画。板に油彩。縦91センチ、横110センチ。ジョバンニ=ベリーニ周辺の画家、またはティツィアーノの作品とされたが、現在ではジョルジョーネの初期作品とされる。ワシントン、ナショナルギャラリー所蔵。アレンデールの降誕。コレッジョの絵画。カンバスに油彩。縦256センチ、横188センチ。「夜」と通称される祭壇画であり、「昼」とよばれる「聖ヒエロニムスの聖母」と対をなす。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「羊飼いの礼拝」の意味・わかりやすい解説 羊飼いの礼拝ひつじかいのれいはいAdoration of the shepherds キリスト教美術の主題。『ルカによる福音書』2章8~20によれば,イエス・キリスト誕生のとき,その知らせはまずベツレヘムの町の郊外で終夜家畜の群れを守っていた羊飼いたちに天使によってもたらされた。彼らは急ぎ町に行き,ヨセフとマリアのかたわらに幼児イエスが布に包まれ,飼葉桶の中に横たえられてあるのを見出し,これを拝してから神を賛美しつつ帰っていった。一連の降誕図像のうちでは「東方三博士の礼拝」とともに,最も早くから採用された (4世紀の石棺浮彫など) 。 14世紀以降羊飼いたちは次第に聖子のかたわら近くにつどい,親しくこれを拝しているように描かれるようになった。作品例は H.グースの祭壇画 (1470,フィレンツェ,ウフィツィ美術館) など。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by