美浜原発

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

美浜原発

加圧水型炉(PWR)3基がある。営業運転開始は1号喫出力34万キロワット)が関電で最も早い1970年、2号喫50万キロワット)が72年、3号喫82・6万キロワット)が76年。

(2014-09-05 朝日新聞 夕刊 1総合)

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百科事典マイペディアの解説

美浜原発【みはまげんぱつ】

関西電力・美浜原子力発電所福井県三方郡美浜町丹生。敦賀半島西部,若狭湾に面している。電力会社の原子力発電所としては初めて開設された。1〜3号機のいずれも加圧型軽水炉。1号機は1970年,2号機は1972年,3号機は1976年に運転を開始。2015年5月現在,すべての原子炉は定期点検中で稼働していない。2011年11月,隣接する滋賀県は,滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が開発した大気汚染物質の拡散予測システムを応用し,同原発が福島第一原発事故と同規模の事故を起こした場合,琵琶湖を含む滋賀県北部の放射能汚染データを試算し公表,近畿地方の水がめである琵琶湖が汚染される可能性の高いことを警告した。2013年7月に施行された原子力規制委員会新規制基準では,過酷事故対策や地震・津波対策など厳しい基準が設定された。新規制基準では,緊急炉心冷却装置の多重化が求められているが,運転開始から45年を経過している1号機は3ヵ所で多重化がなされていない等々,老朽化した原発に多額のコストをかけて,新規制基準の適合対策工事を進めるのは容易ではない。関西電力は美浜原発1〜3号機の再稼働申請をしたが新規制基準を満たすのが難しく,なかには廃炉の判断を迫られる可能性があるものもある。いずれも火災防護指針が定められた1980年以前に造られ,規制基準が求める難燃ケーブルが使われていない。関西電力はケーブルに延焼防止剤を塗ることで同等の性能を満たしていると主張するが,原子力規制委員会の基準を満たせない可能性が高い。また規制法は原発の運転期間を原則40年に限っている。40年を超えて運転するには設備の劣化を細かく点検し,大規模な修繕工事が必要になるとみられる。関西電力は,美浜原発1,2号機はすでに運転開始から40年を超え,運転の延長が認められても採算が合わないと判断。2015年3月美浜原発1号機,2号機の廃炉を決めた。

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知恵蔵miniの解説

美浜原発

福井県三方郡美浜町にある関西電力株式会社の原子力発電所。美浜発電所。敷地面積約59万平方メートル。原子炉はすべて加圧水型軽水炉で1〜3号機からなる。1号機(定格出力34万キロワット)は日本初の商用加圧水炉として1970年に運転開始された。2号機(同50万キロワット)は72年運転開始、3号機(同82.6万キロワット)は76年に運転開始された。原発の運転期間は原則40年と規定されており、2015年3月17日、関西電力はこの原則に従い同原発1・2号機を廃炉にすることを正式に決定した。

(2015-3-18)

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