群書一覧(読み)グンショイチラン

精選版 日本国語大辞典 「群書一覧」の意味・読み・例文・類語

ぐんしょいちらん【群書一覧】

  1. 江戸後期の解題書。六巻。尾崎雅嘉編。享和元年(一八〇一成立、同二年刊。三〇年にわたって調査収集した二千数百部の和書を国史有職撰集、物語など三四類に分け、書名巻数著者刊本写本の別を記し編目内容の大要を記し簡単な考証を加えたもの。漢籍についても企画されたが実現しなかった。初版出版後、評判が高く、増補修正版が数多く出された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「群書一覧」の意味・わかりやすい解説

群書一覧
ぐんしょいちらん

江戸時代後期の国書の解題書。尾崎雅嘉著。6巻。享和2 (1802) 年刊。古代から江戸時代までの刊本 1077部,写本 652部を分類解題したもので数種の補刻版がある。西村兼文『続群書一覧』 (92) ,入田整三『参照群書一覧』 (1931) はそれぞれの補訂版である。

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世界大百科事典(旧版)内の群書一覧の言及

【尾崎雅嘉】より

…はじめ奥田尚斎について儒学を修め,のち独学で和漢の書を渉猟した。博覧強記をもって知られ,とくに雅嘉が最も心血を注いだ《続異称日本伝》や国書の解題集である《群書一覧》は名高い。また歌学にも秀で,《古今和歌集鄙言(ひなことば)》《百人一首一夕話》はよく流布した。…

※「群書一覧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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