翹揺(読み)げんげ

精選版 日本国語大辞典 「翹揺」の意味・読み・例文・類語

げん‐げ【翹揺・紫雲英】

  1. 〘 名詞 〙 マメ科の二年草。アジア原産で、古くから緑肥牧草として田野に栽培されている。茎は長く地をはい、先は立ち上がって高さ一〇~三〇センチメートルに達する。葉は奇数羽状複葉で三~五対の小葉をもち、小葉は長さ一センチメートル内外の倒卵形で先は凹む。晩春葉腋から長い花軸を出し、紅紫色の小さな蝶形花を八個ほど輪状につける。豆果は長さ二~二・五センチメートルの長楕円形で熟すと黒くなる。和名は漢名の「翹揺」の音読みに由来するという。漢名、翹揺、紫雲英。げんげそう。げんげん。れんげそう。れんげ。れんげばな。ほうぞうばな。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「県(あがた)ふるはな見次郎と仰がれて〈重五〉 五形(ゲンゲ)菫の畠六反〈杜国〉」(出典:俳諧・冬の日(1685))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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