老漢(読み)ロウカン

デジタル大辞泉 「老漢」の意味・読み・例文・類語

ろう‐かん〔ラウ‐〕【老漢】

年をとった男。また、男子自己をへりくだっていう。

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精選版 日本国語大辞典 「老漢」の意味・読み・例文・類語

ろう‐かんラウ‥【老漢】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 年老いた男。老漢子。老男(ろうなん)
    1. [初出の実例]「予の隣に坐せる老漢は所謂子供たらしの文久的飴売なるが」(出典:最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二)
    2. [その他の文献]〔十国春秋‐後蜀列伝・李如実〕
  3. 男子が自己を卑下していう語。
    1. [初出の実例]「老漢懼夫宴安廃業、往而忘一レ帰」(出典:蕉堅藁(1403)送列侍者)
    2. [その他の文献]〔称謂録‐自称老漢〕
  4. 老師。老和尚。禅僧に対していう。
    1. [初出の実例]「堂頭老漢那裏有相似」(出典:正法眼蔵(1231‐53)嗣書)

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普及版 字通 「老漢」の読み・字形・画数・意味

【老漢】ろう(らう)かん

老人老翁自称。宋・劉克荘〔方楷一軒に題す〕詩 老年にして、頓(とど)まる處無し 軒中の榻(はんたふ)、肯(あへ)てつや(いか)に

字通「老」の項目を見る

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