耕治人(読み)コウ ハルト

20世紀日本人名事典 「耕治人」の解説

耕 治人
コウ ハルト

昭和期の詩人,小説家



生年
明治39(1906)年8月1日

没年
昭和63(1988)年1月6日

出生地
熊本県八代郡八代町

学歴〔年〕
明治学院高等部英文科〔昭和3年〕卒

主な受賞名〔年〕
読売文学賞(第21回)〔昭和44年〕「一条の光」,平林たい子文学賞(第1回)〔昭和48年〕「この世に招かれて来た客」,芸術選奨文部大臣賞(第31回)〔昭和55年〕「耕治人全詩集」,熊本県近代文化功労者〔平成9年〕

経歴
当初、画家を志し中川一政に教えを受けていたが、明治学院在学中に詩作に転じ、千家元麿師事する。昭和3〜7年主婦之友社に勤務。5年「耕治人詩集」、13年「水中の桑」を刊行。11年頃から小説も書き始める。私小説が多く「結婚」「指紋」「懐胎」などの作品がある。44年「一条の光」で読売文学賞、48年「この世に招かれて来た客」で平林たい子文学賞、55年「耕治人全詩集」で芸術選奨を受賞した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

日本大百科全書(ニッポニカ) 「耕治人」の意味・わかりやすい解説

耕治人
こうはると
(1906―1988)

詩人、小説家。熊本県生まれ。明治学院高等部英文科卒業。千家元麿(せんげもとまろ)に師事し、『耕治人詩集』(1930)、『水中の桑』(1938)などを刊行したが、1939年(昭和14)ごろから小説にも手を染める。ゾルゲ事件を扱った『喪(うしな)われた祖国』(1959)や伝記小説『詩人蘿月(らげつ)』(1964)などの作品もあるが、とくに私小説に彼の本領は発揮されており、読売文学賞を得た『一条の光』(1969)は代表的な作品集である。なお『耕治人全詩集』(1980)によって、81年(昭和56)に芸術選奨を受けた。

[大森澄雄]

『『耕治人自選作品集』全1巻(1983・武蔵野書房)』『大森澄雄著「耕治人」(『私小説作家研究』所収・1982・明治書院)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「耕治人」の解説

耕治人 こう-はると

1906-1988 昭和時代の小説家,詩人。
明治39年8月1日生まれ。詩人千家元麿(せんげ-もとまろ)に師事。のち小説に転じ,私小説的な作品で知られる。昭和45年「一条の光」で読売文学賞。56年「耕治人全詩集」で芸術選奨。晩年の作品に「天井から降る哀(かな)しい音」「そうかもしれない」など。昭和63年1月6日死去。81歳。熊本県出身。明治学院卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「耕治人」の解説

耕 治人 (こう はると)

生年月日:1906年8月1日
昭和時代の詩人;小説家
1988年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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