ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「聖浄二門」の意味・わかりやすい解説
聖浄二門
しょうじょうにもん
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…聖道門は知恵をみがき,煩悩を断じて聖者(しようじや)となり,この世で悟りを開こうとするもので,浄土門に対し,自力門・難行道とされる。この聖浄二門の教判は,はじめ唐の道綽(どうしやく)が《安楽集》で説いたもので,浄土教では聖道門を難証難行の教えとして退ける。道綽は,五濁悪世の末法の今日では,釈迦の時代を去ることはるかにして,その直接的な教化を受けることは不可能であり,教理は深遠で凡夫では十分理解しがたいため,聖道門は〈今のとき証し難し〉と説示し,浄土門によるべきことを勧める。…
※「聖浄二門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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