聖浄二門(読み)しょうじょうにもん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「聖浄二門」の意味・わかりやすい解説

聖浄二門
しょうじょうにもん

道綽 (562~645) が『安楽集』に初めて記した仏教分類法。この世に生を受けたままの状態修行を積んで悟りにいたる自力聖道門と,阿弥陀仏本願の力によって極楽浄土に往生して悟りを開く他力浄土門の2つをいう。浄土教立場からいわれる。

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世界大百科事典(旧版)内の聖浄二門の言及

【聖道門】より

…聖道門は知恵をみがき,煩悩を断じて聖者(しようじや)となり,この世で悟りを開こうとするもので,浄土門に対し,自力門・難行道とされる。この聖浄二門の教判は,はじめ唐の道綽(どうしやく)が《安楽集》で説いたもので,浄土教では聖道門を難証難行の教えとして退ける。道綽は,五濁悪世の末法の今日では,釈迦の時代を去ることはるかにして,その直接的な教化を受けることは不可能であり,教理は深遠で凡夫では十分理解しがたいため,聖道門は〈今のとき証し難し〉と説示し,浄土門によるべきことを勧める。…

※「聖浄二門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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