聞えよがし(読み)キコエヨガシ

デジタル大辞泉 「聞えよがし」の意味・読み・例文・類語

きこえよ‐がし【聞(こ)えよがし】

[名・形動]《動詞「きこえる」の命令形接尾語「がし」から》悪口皮肉などをわざと本人に聞こえるように話すこと。また、そのさま。「聞こえよがしな言い方」「聞こえよがしに物を言う」
[類語]皮肉当て擦り当て付け毒舌嫌味揚げ足取り風刺つら当てアイロニー皮肉る当て擦る

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精選版 日本国語大辞典 「聞えよがし」の意味・読み・例文・類語

きこえよ‐がし【聞がし】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 動詞「きこえる(聞)」の命令形に、接尾語「がし」の付いたもの ) 当人そばにいるのに、わざと聞こえるように、嫌味、皮肉、悪口などをいうこと。また、そのさま。きこえがし。
    1. [初出の実例]「終(つひ)無理なことも仕なさる筈だと聞(キコ)えよがしの壁訴状」(出典人情本春色梅児誉美(1832‐33)三)
    2. 「後の方でお政がさも聞えよがしの独語(ひとりごと)」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)

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