六訂版 家庭医学大全科 「肉芽腫性口唇炎」の解説
肉芽腫性口唇炎
にくげしゅせいこうしんえん
Cheilitis granulomatosa
(皮膚の病気)
どんな病気か
慢性の口唇の
原因は何か
サルコイド、クローン病、食品添加物などとの関連を示唆する少数例があります。男女差はなく、どの年齢でも発症します。
症状の現れ方
突然、上下の口唇(75%)、
これら3つの症状がそろうと、メルケルソン・ローゼンタール症候群と呼ばれます。
検査と診断
早期の場合、ほかの症状がなければ血管浮腫(むくみ)との区別ができません。
初期は、真皮の全層の浮腫、リンパ管の拡張、リンパ球・形質細胞・組織球の
治療の方法
食品添加物などの原因を検索して、疑わしい場合はそれらを極力避けます。病状は極めて緩やかに軽快します。薬物治療としては、トリアムシノロン(10ml)の局所注射を4~6カ月ごとに繰り返すのが有効とされています。
病気に気づいたらどうする
宇谷 厚志
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報