肩代り(読み)カタガワリ

デジタル大辞泉 「肩代り」の意味・読み・例文・類語

かた‐がわり〔‐がはり〕【肩代(わ)り/肩替(わ)り】

[名](スル)駕籠かごかきが担ぐのを交代する意から》人の債務などをかわって引き受けること。「借金を―する」
[類語]代わり代物別物代表代替代替わり代用代理代行身代わり代わる代える入れ代わる成り代わる

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精選版 日本国語大辞典 「肩代り」の意味・読み・例文・類語

かた‐がわり‥がはり【肩代・肩替】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 駕籠(かご)かきなどが、かつぐのを他の者と交代すること。または、その者。
    1. [初出の実例]「大倉屋喜八郎が上野の彰義隊から帰された時などもこの『橋富』の駕で目と鼻の和泉橋まで肩代(カタガハ)りをつけて急がせたものだ」(出典:戊辰物語(1928)〈東京日日新聞社会部〉戊辰物語上)
  3. 負債や面倒な仕事などを、他にかわって引き受けること。また、他にかわってもらうこと。
    1. [初出の実例]「若尾銀行が『特融』の担保に入れた東京電燈の株を第一生命その他に肩代(カタガハ)りさしたり」(出典:新版大東京案内(1929)〈今和次郎〉生活の東京)
  4. 取引相場で、他人の売り注文や買い注文を、その人にかわって引き受けること。また、自分の建て玉を、他に譲ること。〔取引所用語字彙(1917)〕

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