肺肝(読み)ハイカン

デジタル大辞泉 「肺肝」の意味・読み・例文・類語

はい‐かん【肺肝】

肺臓肝臓
心の奥底
「その教訓おしえを―に印しとめて」〈露伴・いさなとり〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「肺肝」の意味・読み・例文・類語

はい‐かん【肺肝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 肺臓と肝臓。
  3. ( 転じて ) 心の中。心の奥そこ。
    1. [初出の実例]「正成は〈略〉陳平・張良が肺肝(ハイカン)の間より流出せるが如の者なりければ」(出典太平記(14C後)三)
    2. 「又ゆくさきもさぞと、いよいよ肺肝(ハイカン)をなやまされ」(出典:信長記(1622)一上)
    3. [その他の文献]〔大学〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「肺肝」の読み・字形・画数・意味

【肺肝】はいかん

肺蔵と肝蔵。心。〔大学、六〕人の己をること、其の肝を見るが如く然り。則ち何のかあらん。此れを、中にあれば、外に形(あら)はると謂ふ。故に君子は必ず其の獨りを愼む。

字通「肺」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android