胎芽(読み)タイガ(その他表記)embryo

翻訳|embryo

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「胎芽」の意味・読み・例文・類語

たい‐が【胎芽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物の芽で、養物を貯え、地上に落ちて新しい個体をつくる芽。ヤマノイモのむかごなど。〔生物学語彙(1884)〕
  3. 妊娠して二か月以内の胎児。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胎芽」の意味・わかりやすい解説

胎芽
たいが
embryo

妊娠初期の胎児をいう。受精卵着床によって妊娠が始るが,ヒトと他の動物との区別がつくようになるのは2ヵ月末で,この時期を境として以後胎児というのに対し,それまでを特に胎芽と呼ぶことがある。1ヵ月の終りで身長は約 0.7cm,臍帯はまだなく,4対の鰓弓と長い尾を有し,強く湾曲した体幹に目鼻を生じる前の頭部がついている。短いひれ状の隆起として四肢原基が認められる。

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世界大百科事典(旧版)内の胎芽の言及

【胎児】より

…精子と卵子の癒合によってできた受精卵は子宮内膜に着床して発育を続け,一個の個体となる。ヒトの場合は受精後8週までは,各胚葉からいろいろの器官の分化が終わるまでの期間なので,これまでを胎芽embryoといい,これ以後を胎児という。胎児は羊水中に浮いており,臍帯(さいたい)で胎盤とつながっている。…

※「胎芽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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