脊椎過敏症(読み)せきついかびんしょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「脊椎過敏症」の意味・わかりやすい解説

脊椎過敏症
せきついかびんしょう

脊椎棘(きょく)突起部の圧痛主訴として自律神経不安定状態もみられる疾患で、20歳代の女性に多い。棘突起部周辺の皮膚組織に知覚過敏帯を生じたものと考えられ、脊椎の炎症外傷もなく、運動障害やX線像の変化などはみられない。予後は良好であり、とくに治療を必要としないものが多い。

[永井 隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脊椎過敏症」の意味・わかりやすい解説

脊椎過敏症
せきついかびんしょう
spinal irritation

脊髄には異常が認められないのに,椎骨の棘突起の一部または全体に圧痛や叩打痛がある状態をいう。外傷や炎症などの病変はない。第4~7胸椎に好発し,女性に多い。神経系の過敏状態の部分現象と考えられている。神経症患者によくみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android