腕を引く(読み)ウデヲヒク

精選版 日本国語大辞典 「腕を引く」の意味・読み・例文・類語

かいな【腕】 を 引(ひ)

  1. 腕を刀で切って傷をつける。近世衆道(しゅどう)男女の間で、その愛情の深さや誓いの固いことを示す方法とした。股(もも)突く。
    1. [初出の実例]「若衆にかいなをひくもあづさ弓はづちかへしのやくそくのため」(出典:狂歌・吾吟我集(1649)六)

うで【腕】 を 引(ひ)

  1. 誓約のために腕を刀で傷つけ血を出す。町人博徒などが、誓いをたてる時、腕を傷つけ、また、酒に血をたらして飲み合ったりした。
    1. [初出の実例]「脇指ぬきもあへず腕二つ三つ引捨(ひきすて)時ならぬもみぢを見せて立帰りける」(出典浮世草子男色大鑑(1687)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む