(読み)ゾウ

デジタル大辞泉 「臓」の意味・読み・例文・類語

ぞう【臓〔臟〕】[漢字項目]

[音]ゾウ(ザウ)(呉)
学習漢字]6年
体腔内の諸器官。「臓器臓腑ぞうふ肝臓五臓心臓腎臓膵臓すいぞう内臓

ぞう〔ザウ〕【臓】

はらわた。内臓。「しん

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精選版 日本国語大辞典 「臓」の意味・読み・例文・類語

ぞうザウ【臓】

  1. 〘 名詞 〙 体内の心臓・肝臓・腎臓・肺臓・脾(ひ)臓などの器官。内臓。五臓。はらわた。
    1. [初出の実例]「眼の抜け、ざうの尽きんを期に定めて大学の窓に光ほがらかなる朝は、眼も交はさずまぼる」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)
    2. 「宿主にいとまを乞、腹切、臓(ザウ)を活とつかみ出し」(出典信長記(1622)一五上)
    3. [その他の文献]〔漢書‐王吉伝〕

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普及版 字通 「臓」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 18画

(旧字)
22画

[字音] ゾウ(ザウ)
[字訓] はらわた

[字形] 形声
旧字はに作り、(蔵)(ぞう)声。五臓六腑、内臓をいう。古くを用い、臓腑蔵府といった。のちを用いる。

[訓義]
1. はらわた、内臓。
2. 字はまた蔵に作る。

[語系]
dzangは同声。倉tsangと声義近く、精気をたくわえるものとされた。それで古くは蔵府といった。

[熟語]
臓器臓府
[下接語]
肝臓・五臓・心臓・腎臓・臓・滌臓・吐臓・内臓・肺臓・脾臓・六臓

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【臓腑説】より

…中国医学の基本的な概念の一つで,《素問》《霊枢》など,漢代の《黄帝内経》に由来するという書に記載され,その後これを中心にして発展した。臓と腑はもとは蔵と府と書かれていた。臓と腑も胸部と腹部の内臓であるが,臓は内部の充実した臓器で気を蔵し,腑は中空のもので摂取した水と穀物を処理したり,他の部位に輸送したり,体外に出したりするという区別がされている。…

※「臓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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