デジタル大辞泉 「自然の国」の意味・読み・例文・類語 しぜん‐の‐くに【自然の国】 1 《〈ラテン〉regnum naturale》アウグスティヌス・トマス=アクィナス・ライプニッツなどの用語で、物理的、社会的、政治的原理に支配される、現実の世界。「恩寵の国」「神の国」に対する語。2 カントの用語で、因果律が支配して人間の自由は考えられない自然の世界をさす。「目的の国」に対する語。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「自然の国」の意味・読み・例文・類語 しぜん【自然】 の 国(くに) ① ( [ラテン語] regnum naturale の訳語 ) アウグスティヌス、トマス=アクィナス、ライプニッツなどの用語。道徳的、宗教的な意味をもつ「恩恵の国」または「神の国」に対立して、現実の世界の物理的、社会的、政治的な原理が支配する領域をさす。② カントでは、「目的の国」に対立して、自然法則(因果律)の支配する現象界、感性界をさす。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例