自然死(読み)シゼンシ

大辞林 第三版の解説

しぜんし【自然死】

外傷や病気などによらず、生活機能の自然衰退によって死ぬこと。老衰死。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

自然死
しぜんし

死に至る一形態。死は医学的に、自然死、病死、災害死、事故死、自殺、他殺に分類される。また、死の原因、すなわち死因は、死に至る基本的病態に従って分けられ、消耗死、脱水死、呼吸(不全)死、心(不全)死、中枢障害死、貧血(無酸素)死、代謝死、ショック死、事故死などがあげられている。自然死とは、疾病その他の原因がなく死に至ることで、いわゆる寿命を全うしたものと漠然と考えられる。寿命とは、われわれ人間をはじめ、すべての生物の生命の限界を意味するもので、これは種族あるいは個体によって大きく異なることはよく知られている事実である。一方、なんら病的変化のない状態での生理的現象である老化の最終が老衰死であり、そのときの年齢が寿命と考えられ、人間では100歳以上とされている。しかし実際には、完全に老衰死あるいは自然死といわれる状態がみられることはきわめてまれであることは病理解剖において常識とされている。[渡辺 裕]

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世界大百科事典内の自然死の言及

【安楽死】より

…これによると,積極的安楽死はつねに違法であるが,そのような行為に出た者を非難することができないと認められる場合には,その刑事責任が例外的に否定されることはありうる。
[尊厳死]
 安楽死の目的が病者を苦痛から解放するところにあるのに対して,病者に人間としての尊厳を保持させることを目的とするのが尊厳死death with dignityあるいは自然死natural deathである。これは,回復の見込みのない病者に無益な延命措置を継続することをやめ,自然な死を迎えさせる行為であり,延命のための積極的な医療をほどこさないという点では,前述の不作為による安楽死と類似した概念である。…

【老衰】より

…高齢により全身各所の機能が衰えることをいい,これによる死を老衰死または自然死という。言動に老化現象がみられ,しだいに衰弱して死亡した高齢者の死体を解剖しても,すべての臓器や組織が機能しない程度に老化しているわけではない(したがって老衰死でない)。…

※「自然死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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