至心(読み)シシン

デジタル大辞泉 「至心」の意味・読み・例文・類語

し‐しん【至心】

まことの心。至誠の心。まごころ。「至心をもって仏に仕える」

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精選版 日本国語大辞典 「至心」の意味・読み・例文・類語

し‐しん【至心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. まことの心。至誠のこころ。まごころ。
    1. [初出の実例]「向天竺摩利山、至心称名言、大徳賓頭盧頗羅堕誓、受仏教勅、為末法人福田」(出典顕戒論(820)中)
    2. 「慇懃致誠福不唐捐。至心稽顙敬白」(出典:明衡往来(11C中か)上末)
    3. [その他の文献]〔孔融‐論盛孝章書〕
  3. ( 形動 ) 仏を信じることの、深く痛切であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「衆生若能至心念。皆悉導令至安楽」(出典:往生要集(984‐985)大文二)

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普及版 字通 「至心」の読み・字形・画数・意味

【至心】ししん

至誠。〔晋書芸術、王嘉伝〕人之れを候(うかが)ふあり、至心ならば則ち之れを見るも、至心ならざれば則ち形を隱して見えず。衣架に在り、~其の衣を取らんと欲するあるも、(つひ)にばず。企(つまだ)ちて之れを取れば、衣架(いよいよ)高し。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「至心」の意味・わかりやすい解説

至心
ししん

仏教用語。浄土教で説かれる三心一つ阿弥陀仏を心の底から信頼し,帰依し尊重すること。浄土真宗では,阿弥陀仏を信じる心は実は阿弥陀仏から与えられたものであるから,それを仏のはからいであるとする。

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