舌先(読み)シタサキ

デジタル大辞泉 「舌先」の意味・読み・例文・類語

した‐さき【舌先】

舌の先端
うわべばかりの物言い弁舌口先。「舌先ばかりで信用がおけない」
馬具あぶみの、かかとの当たるほうの端。
[類語]口先弁舌口舌こうぜつ舌先三寸話半分

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「舌先」の意味・読み・例文・類語

した‐さき【舌先】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 舌の先端部。舌端。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「黄色い歯を舌先でせせりながら」(出典:他人の顔(1964)〈安部公房〉黒いノート)
  3. くちさき。ことば。弁舌。
    1. [初出の実例]「我れ三寸の舌頭(シタサキ)を以て巧に瞞着せんとするも」(出典:狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉三)
  4. (あぶみ)の舌の端。
    1. [初出の実例]「鐙の事。両のしたさきを、両の手にてひっそろへてもち」(出典:奉公覚悟之事(15C中‐後))
  5. に形状が似たものをいう。
    1. [初出の実例]「炎は〈略〉たまたま一陣の風吹いて、逆に舌先を払へば、左へ行くべき鋒(ほこさき)を転じて上に向ふ」(出典:幻影の盾(1905)〈夏目漱石〉)

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