船山村(読み)ふなやまむら

日本歴史地名大系 「船山村」の解説

船山村
ふなやまむら

[現在地名]美里村船山

きようヶ峰(八一九・三メートル)南麓の山地の多い村。村域の中央部を船山川が流れ、その両岸がわずかばかりの耕地となっている。草生くさわ(現安濃町)西方にあたり、集落は穴倉あなくら川支流の船山川水源近くの左岸にある。「延喜式」神名帳に「船山神社」の名がみえる。「三国地志」は「按、船山村ニ坐ス、俗伊豆権現ト称ス是歟」とするが、「伊豆権現」と称した事実はなく、安濃郡合祀済神社明細帳(三重県神社庁蔵)によると、祭神は鳥之石楠船神を主神とする。


船山村
ふなやまむら

[現在地名]上之保村 船山

津保つぼ川の支流船山谷沿いに位置し、南は宮脇みやわき村。サクラ峠を経て、南西鴈曾礼がんそれ(現武儀町)から真越まごえ峠に至る道がある。慶長一〇年(一六〇五)の実蔵坊津保檀那目録案(経聞坊文書)に舟山太郎左衛門とみえる。元禄郷帳には上ノ保舟山村とみえ、高一三二石余。「濃州徇行記」によれば高一五〇石余、田四町七反余・畑九町六反余・屋敷七反余、家数九九・人数三九〇、馬二五、土地は石地で旱損が多く、沼田も多い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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