六訂版 家庭医学大全科 「良性外耳腫瘍」の解説
良性外耳腫瘍
りょうせいがいじしゅよう
Benign tumor of the external auditory canal
(耳の病気)
どんな病気か
外耳道や
外耳道・耳介に多い良性腫瘍は、①
症状・検査と診断・治療
皮脂腺の
②類皮様嚢腫
全身の皮膚に生じる嚢腫で、顔面や頭部に好発します。耳介では耳垂後面に多く、角化して生じた角質が貯留分解し、
③色素性母斑
出生時からみられる、褐色ないしは黒色の色素斑で、扁平なものから隆起性のものがあり、時に剛毛を伴うこともあります。大きなほくろなので美容上の観点から切除することが多いです。
④血管腫
先天性ですが、生後数カ月間は拡大する傾向があります。単純性・イチゴ状・海綿状の3種類に分類されます。イチゴ状血管腫では自然消退もありえるので、10歳前後まで経過を観察します。あまり縮小しないものや、美容上問題となる場合はレーザー手術や冷凍手術を行います。
外耳道入口部に生じることの多い腫瘍です(図16)。
⑥腺腫
⑦肉芽腫
ピアスなどの刺激により反応性の肉芽増殖が起こり、
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報