艱難汝を玉にす(読み)カンナンナンジヲタマニス

デジタル大辞泉 「艱難汝を玉にす」の意味・読み・例文・類語

艱難かんなんなんじたまにす

人間苦労・困難を乗り越えることによってりっぱな人物になる。

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精選版 日本国語大辞典 「艱難汝を玉にす」の意味・読み・例文・類語

かんなん【艱難】 汝(なんじ)を玉(たま)にす

  1. 人は多くの苦しみや困難を経てはじめてりっぱな人間となる意のことわざ。西洋のことわざ「逆境は人をかしこくする」を意訳したもの。
    1. [初出の実例]「されば艱難汝を玉にすとも又人の徳慧術智あるもの恒に疢疾に存すともいへり」(出典:小学読本(1874)〈榊原・那珂・稲垣〉四)

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ことわざを知る辞典 「艱難汝を玉にす」の解説

艱難汝を玉にす

人は困難に直面し、苦しみ悩みながら克服していくことでりっぱな人間になっていく。

[使用例] 艱難汝を玉にす。―艱難汝を玉にするとすれば、日常生活に思慮深い男は到底玉になれないはずである[芥川龍之介侏儒言葉|1923~27]

[解説] 漢文の読み下しのようですが、漢籍出典は認められず、英語Adversity makes a man wise.(逆境は人を賢くする)または同義フランス語のことわざの翻訳と推定されます。

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