デジタル大辞泉 「色人」の意味・読み・例文・類語 いろ‐びと【色人】 1 美しくなまめかしい人。「その名も月の―は」〈謡・羽衣〉2 遊女。「実じつは今様の手本、いづれの―もこれを背かず」〈浮・御前義経記・五〉3 色道に通じた人。通人。粋人。「世の―の傾城けいせい狂ひする程に」〈浮・親仁形気・二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「色人」の意味・読み・例文・類語 いろ‐びと【色人】 〘 名詞 〙 ( 「いろひと」とも )① 容色の美しい人。美しくなまめかしい人。[初出の実例]「その名も月の色人は、三五夜中の空に又、満願真如の影となり」(出典:光悦本謡曲・羽衣(1548頃))②(イ) 色事をもっぱらにする人。遊女。[初出の実例]「内を見やれば、色人(イロヒト)ばかり集まり」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)四)(ロ) 遊里に遊ぶ好色の男。粋人。通人。[初出の実例]「聞書して、世伝(よでん)が二代男、近年の色人(イロヒト)残らず、是に加筆せし」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例